卒業式

３月に入って高校などではすでに卒業式がありました。小学校や中学校ももうすぐ卒業式です。今から１０年ほど前、アメリカ西海岸シリコンバレー近郊にある　「スタンフォード大学」　の卒業式で、アップル創業者スティーブ・ジョブスがお祝いの言葉を述べていました。その１５分弱のスピーチの最後の言葉がとても印象に残っています。

「STAY HUNGRY,STAY FOOLISH」（ハングリーであれ、愚かであれ！）

https://www.youtube.com/watch?v=UF8uR6Z6KLc

スティーブジョブズは仏教に非常に関心があったと言われています。

浄土真宗本願寺派の僧侶養成機関の　「中央仏教学院」　というところで入学式の時に学院長がこのように入学生に向かって挨拶されました。「この学校は賢くなって卒業するのではありません。愚かになって卒業です！」と。

仏様の教えを学ぶと言うことは、仏様のはたらきに照らされて見えてくる自分自身の本当の姿、つまり清らかな心も真実の心も存在しない姿に気づかさせていただくということです。

親鸞聖人は師匠の法然上人から「浄土宗の人は愚者になりて往生す」との言葉をいただかれました。今の現状に満足することなく努力を怠らず、自分の姿を常に顧みる、人生のぶれない軸を持つことが非常に大切だと感じました。